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2019年の新聞の経済面を賑わしているのはリストラや閉店の報道です。実質賃金も下落傾向にあり、多くの国民が苦しんでいる状況のように見えます。
そんな中、今年も不動産の価格が上がり続けています。
なぜこのような現象が起きるのか不思議に思う人もいるかもしれません。
今日は、この不況の中、なぜか不動産の価格が上がり続けていることについて書いてみたいと思います。
ご存じの方も多いでしょうが、不動産というものは現物だけではなく、今は金融商品として市場に流通して取引されています。
これは「現物の不動産を買う気は無いが、金融商品の形になった不動産投資信託なら購入したい」という人間が新たに不動産の買い手として市場に参入してくることを意味します。
ちなみに私は投資用の不動産は持っていませんが、不動産投資信託はたまに買ったり売ったりしています。
これは直接ではないにしろ、間接的に私のお金が不動産市場に流れたということを意味します。
現物の不動産だけが流通していた時代に比べ、投資目的の不動産に対する需要が増えるわけですから、その分不動産の価格は上がっていきます。
特に土地というものは有限の資産であり、供給は増えません。つまり需要だけが増えるので価格はだんだんと上がっていきます。
投資家の持つお金というのは必ずどこかには「置き場」があり、それが世界中の通貨、債券、株式、不動産、先物など金融商品になってグルグル回っており、投資が集中するとそこが値上がるという仕組みです。
では、なぜ特に今、不動産の需要が増えているのでしょうか。
よく言われているのが「中国人が投資目的で購入しているから」というものですが、それだけではないと思います。
今の日本では一般の事業に投資しても、その投資した金額を回収できない確率がだんだん高まってきているからです。これは前にも書きましたが、経済が衰退しているためです。
例えば商売を始めたとして、最初に投下したお金以上のリターンがなければ商売の意味がありません。
最初は商売を頑張ろうと考えていた人も「商売を広げようとして損をするくらいならその資金で不動産や株式を買って確実に稼ごう」という考え方に変わっていきます。
気づいた企業から事業を縮小して資金を作り、その資金で不動産を買って賃貸したり、転売して利益を得ようとします。
景気が冷えきっているので今は低金利です。低金利で銀行から資金を調達して全額不動産に投下する。この方が事業に投資するよりと効率が良いというわけです。
最後に、今の日本は人口の都市部への一極集中の動きが全く止まっていません。
つまり東京だけではなく、都心の不動産はまだまだ上がり続けているのです。そこへ値上がりを期待してますます投資資金が向かっていることになります。
日本の不動産や株が値上がりしている理由は他に日本の政情が安定しているということが挙げられると思います。
アメリカもトランプ大統領が反グローバリズムを叫んでいるため今までの既得権者(主に民主党を支援しているリベラル、グローバリスト)と軋轢が起こっていますし、最近好転の兆しはあるものの、中国共産党を封じ込めようと様々な政策を行っていますので、どうしても展開が読みにくい部分があります。
中国は米中貿易戦争や香港の内戦で大変なことになっているのは周知の事実ですし、ヨーロッパの先進国はイギリスはEU離脱(ブレグジット)で苦しみ、ドイツは移民や輸出減に悩まされ、フランスも黄色いベスト運動などでガタガタしている。イタリアも政情は不安定です。
東南アジア諸国は主に中国と一緒に発展してきた国が多いので最近は中国の減速を受けてパッとしない。
そのようなことを受けて一時的に世界中の投資マネーが一時的に日本に流れ込んでいると考えられます。これは株式にも言えると思います。
株価については業績の裏付けが無いため、今後軟調になる可能性が高まってきていますが、不動産の値上がりは続くと予想されています。
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