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所長コラム

【社会】コロナは「国家の在り方を見直すきっかけ」に 2020/02/28

新型コロナウィルスで「国家とは何か」を考えさせられた

現在、新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
どこまで感染の拡大が続くのか見通せない状況です。

この未知の脅威に対して政府の対応は非常に残念なものでした。

また、メディアも異常な報道をしていると気づいた方が多いと思います。

当初はウィルスがまだどういうものか判明していないのに楽観論を流し、感染が広がってくると今度はクルーズ船を使っていたずらに国民の分断を煽ったり、クルーズ船がイギリス船籍の船にも関わらず、日本国家を貶める報道が見受けられました。

今は削除されたり、遮断されていますが、1月頃は、まだネットで武漢の現地映像を見ることができました。その映像を見ている人にとってはメディアの楽観報道は異常だと感じた人が多いでしょう。

そして私が知る限り、大手メディアで「中国からの全面渡航禁止」の話題に触れたメディアはありませんでした。

これは厳しい報道規制(どこの指示かは不明)がかかっているということを肌で感じ取れます。

また、2月頭までは国会での肺炎の問題をほとんど取り上げず、「桜」ばかり報じて国民の注意を逸らす役割まで果たしていました。

この一連の政府、メディアの動き方を見て多くの方が失望を感じたと思います。

今更メディアについてどうのこうの言っても始まりませんし、政府はどう対応すべきだったとか、細々としたことは語りつくされていると思うのでここでは述べません。

ただ、私は、私を含めて国民の意識も変わっていく必要もあるとも感じました。

というのも変われるのは自分自身だけだからです。
このような非常時だけではありませんが、私たち国民も「政府が助けてくれない」「〇〇のせいで被害を被った」という被害者意識を持っていると、さらに心が弱くなってしまい、統率が取れなくなり、国難は乗り切れないとも思うのです。

今回に限らず安全保障問題で外国から脅かされることが増えていくことは避けられない状況であり、これが他国では普通なのだ、という当たり前のことを、我々も認識していく必要があるのではないでしょうか。

こういう時だからこそ、国家の在り方を今一度考え、安全保障について考えていくきっかけになればよいと考えております。

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